仕組みで解決

ビジネス、歯車、モデル

カーシェアリングのタイムズカープラスをよく使っている。

先日柳川駅近くの駐車場で車を借りた。
ここはゲートタイプの駐車場なので、出入りするためには専用のカードを精算機に通さなければならない。

カードを精算機に入れると、ゲートが開き、一呼吸置いてカードが出てくる。
このカードは戻ってくるときにも使うので、その場で回収する必要がある。

ところが、皆回収を忘れてゲートをくぐり出て行ってしまうようだ。
通常はこの手の駐車場を自家用車で使えば、駐車券とお金をいれ、そのまま出て行くから、そのクセでついつい回収を忘れてしまうのだと思う。

カードの回収を忘れたら、戻ってきた時に困る。
また、次に駐車場から出庫する人は、期せずして出入り無料のカードが手に入ってしまう。

仕組みで解決

カーシェアリングの運営元のタイムズは、この解決策として社内に音のでるカードホルダーを設置した。

カードを抜くと音楽が鳴り続けて、カードを元に戻すまで鳴り止まない。
これだったらさすがにカードの回収を忘れることはない。
警告を社内に貼り付けたり、エンジン始動時に音声で案内したりするより、よっぽど効果のある方法だろう。

同じ様な仕組みとして、シートベルトがある。装着しなければずっと警告音が鳴る。

もう大丈夫だから

こうやって、人間の善意や注意ではなく、仕組みで解決してるのを見ると、経営もそうだよなと思う。
「みんな気をつけよう!」じゃなく、「ミスは許さん!」でも「誰がやったんだ!」でもなく、「間違いにくい仕組みにしたから、もう大丈夫だよ」と、言える経営者でありたい。

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