一時間の読書をもってしても和らげることのできない悩みの種に、私はお目にかかったことがない。
ー モンテスキュー
困った時は本を買う。
オリジナルの悩みはほとんどないと思っている。
過去に同じことで悩んだ人は必ずいるはずだ、
そしてそのうちの何人かは、解決策(や、それに近いもの)を本に書き記してくれている。
ネットでいいじゃないか、と思った時期もあった。
しかしネットの情報はどんどん劣化している。アクセス数を稼ぐためだけの記事が蔓延し、
検索で上位だったからといって有益な情報とは言えない。
ノイズが多く、シグナルを見つけることが非常に難しくなってきている。
単純に用語の意味を調べるとかなら辞書よりもネットがいいかもしれないけれど、
問題が複雑になればなるほど、ネットの情報だけでは解決が難しくなるように思う。
本だってもちろん玉石混交だ、どうしようもない本だってたくさんある。
それでも、曲がりなりにも出版というプロセスを潜り抜けていること、
1つのテーマにある程度の分量を割いていることから、
ネットよりもまだノイズが少ないと(少なくとも私は)思っている。
本を読んでたら横に魅力的な動画広告が出てきて集中を逸らすことも、少なくとも現時点では、ない。
今年の読書量は12月25日朝時点で350冊。一日一冊には少し足りない。
あと6日で15冊は少し厳しいと思う。まあ量は目安であり、必達目標というわけではない。
達成のために薄い本ばかり読んで数を稼ぐのだとしたら、それは手段が目的化しているわけで、褒められた行動ではない。
読書さえさせてもらえれば、知らなかったことを知れれば、私は十分に幸せだ。
本を買うために仕事をしていると言ってもいい。