言いにくいことも言わなければならない職業

空気を読めないような発言を「敢えて」しなければいけないこともあります。

古代社会では、不幸な知らせを伝えた使者は斬首された。
これはいまでも同じで、集団にとって不愉快なことをいう者は疎んじられ、排斥されていく。
みんな見たいものだけを見て、気分のいいことだけを聞きたいのだから、知識人(すなわち賢いひとたち)が知らないふりをするのは、正しい大人の態度なのだろう。
–「言ってはいけない 残酷すぎる真実」橘 玲 —

クライアント(つまり、自分に報酬を支払ってくれている人)に対して、耳の痛い助言をするのも経営コンサルタント(中小企業診断士)の仕事の一部です。
または、何らかのプロジェクト活動に従事した際、目的を達成するためには「集団にとって不愉快」なことを言う必要も出てきます。

「みんな見たいものだけを見て、気分のいいことだけを聞きたい」これは事実です。
クライアントに調子を合わせて、やり過ごすこともできます。プロジェクトが悪い方向に行きそうでも「目を詰むって、下を向いて」発言を控えても、誰も文句は言いません。

でも、それだと私が報酬をいただいてそこに居る意味がない。
経営コンサルタントというのは「言いにくいことも言わなければならない職業」です。
疎んじられることも、排斥されることもあります。

ビジネスとして考えると、相手にとって不愉快な発言はしない方がいいのでしょう。
しかし、中小企業診断士としての、専門家としての矜持がそれを許しません。

もちろん、相手の気分を害しないように様々な話術や心理学のテクニックを駆使します。
気分を害されて、こちらが期待する行動を取ってくれなくなってしまっては本末転倒ですので。

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