困った時は、視点を動かしてみる。(前回の続き)
2)人称を動かす。
「人称」を動かしてみる。
普段、人間は一人称「わたし」で物事を考えているはずだ。
そこで敢えて、二人称である「あなた」、たとえば交渉相手の視点で物事を考えてみる。
言い換えれば「相手の立場で考えろ」ということだ。
相手の視点で考えれば、これまでは「なぜ相手はこんなことを言ってるんだ?」と不可解だったことも「あなたの立場ならこう言わざるを得ない」と理解できる。ならば、「あなたも私も満足できる解はこれではないか?」と、交渉の成功に向けた建設的な提案もできるようになるだろう。
また、「われわれ」の視点も、自分の仲間達の意識を揃えるためには必要だし、「彼ら」の視点も交渉相手を明確にするためには重要なものだ。
「彼ら」の背後には、もしかしたら別の「誰か」が居るのかもしれない。
ただし、われわれ・彼らをあまりに広く捉えすぎ、一般化しすぎると(例:外国人、男性・女性)、物事の解決から遠ざかってしまうので注意したい。