データが語るもの

経営の相談に乗っていると、よく聞かれる質問があります。

「同業他社はうちと比較してどうなんでしょうか?」

人間は誰でも平均的な値を知りたがります。それにあまり意味がない(平均的な会社、平均的な人間というのは計算上の存在でしかない)ことは皆さん承知の上でしょうが、それでも自社が同じような仕事を行っている他の会社と比較してどこが良くてどこが悪いのか、気になる気持ちはよくわかります。

そういった質問を受けた時は、自分の本棚から以下の書籍等を取り出し、調べた上で回答するようにしています。

 

 

自分があらゆる業界の指標に精通しているわけではないので、これらの統計がまとめられた書籍は大変重宝しています。自分の本棚にデータがない場合は、図書館や九州経済調査協会で調査したり、知り合いの税理士事務所へ行きTKCの指標等を調べることもあります。

もちろん、ただ該当業種の統計データを印刷して手渡すだけならバイトの学生にでもできます。統計データを見て、相談者のデータ(複数年)と比較した上で何らかの「データが語るもの」を示す指標を見つける。それをわかりやすく説明し、相談者に気づきを促すのがコンサルタントの仕事です。

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