他人のあやまちが気になるときには、即座に自ら反省し、
自分も同じようなあやまちを犯してはいないかと考えてみるがよい。「自省録」マルクス・アウレリウス 第10章 50
最近これに気をつけている。誰かが(自分にとって)不快な行為をしているのを見た時、
嫌な気分にはなるのだが、すぐに思い直して「自分は別の場合に、似たようなことをやっていないか」と問う。
するとすぐに見つかる。そして怒りがおさまる。もしその誰かに怒るのなら、自分にも怒らなければ辻褄が合わないからだ。
この取り組みのおかげで、最近は怒る機会がどんどん少なくなってきた。
涅槃寂静もあと少しで見えてくるかもしれない、そうだといいが。
前も書いたが、「ルールを守れ」と声高にいう人が、(ルールに違反して)エスカレーターの右側を開けて並ぶのは滑稽でしかない。
彼は本当は「俺が守りたいと思っているルールだけは守れ」という理不尽なことを言っていることに気づく日は来るのだろうか。