集中力は、「意欲喪失」「最適」「オーバーヒート」の3つの状態を取る。
力を抜きすぎず、力を入れすぎない最適の状態に集中力を保つ方法として「4点呼吸法」を紹介する。
4点呼吸法
これは「意欲喪失」にも「オーバーヒート」にも使える方法だ。
いつでもどこでも、簡単に気分を鎮めて集中ゾーンに向かうことができる。
まず、身近にある四角いものを探す。本でも窓でもパソコンのモニタでも何でもいい。四角いものが見つかったら、以下のことを実行する。(図3参照)
①左上の角を見つめながら、息を吸い込む(4秒間)
②右上の角に視線を移して、息を止める(4秒間)
③右下の角に視線を移して、息を吐く(4秒間)
④左下の角に視線を移し、心の中でささやく。「リラックス、リラックス、スマイル」他にしっくり言葉があれば、置き換えても構わない。
①に戻り、何度か繰り返す。
手早く気分転換をしたいときにとても役立つ方法だ。
なぜこの方法で集中ゾーンに入れるかというと、外界の一点を注視しつつ呼吸に意識を向けることが、不安や自己不信・自責の念といった内面の葛藤を「考えなくする」ことにつながるからだ。
人間は一度に一つのことしか考えることができない。
視線と呼吸に集中すれば、自然の不安な考えが頭によぎらなくなり、目の前の瞬間に立ち戻ることができるというわけだ。