なんで働いてるの

顧問税理士から「なんで(そんなに)働いているの」と言われた。

彼いわく、お前(米倉のこと)は高級車に乗るわけでもなく、高い時計を買うわけでもない。
酒も飲まず、ギャンブルもせず、女遊びもせず。
そんなに大変な思いをしてお金を稼いでも、使うところがなかったら意味がないのでは、という疑問らしい。

ちなみに彼は同世代で、ベンツに乗って、何百万もする時計をしている。

確かに彼のいう通りで、私はせいぜい本を買うか、旅行に行くくらいしかお金を使うことがない。
あとはパソコンとカメラくらいか。いずれにせよ、ベンツや高級時計に比べれば些細な金額だ。
なので給料は今以上には必要ない。増えても特に嬉しくない。今の水準で十分だと思っている。
「金を稼ぎたい」というモチベーションはもう何年も前に失ってしまった。

今はただ、どこかの誰かから必要とされて、私がうまくできる(と、信じている)仕事を依頼されるから。
それに対応するために、社会における自分の役割(と、信じている)を果たすために働いている。

15年くらい前だろうか。サラリーマンをしていたころ、会社の先輩と仕事帰りにファミレスへ行った。
先輩は私にこう言った。
「米倉くんの金持ちの定義は何?僕が家族とファミレスに行くとする、食事を終えたあと、子供がジュースを飲みたがるとする。
その時に、店を出て自販機でジュースを買った方が安いな、なんてことは考えずに躊躇なく店でジュースを頼み、子供に飲ませる。
それが僕の金持ちの定義だよ。それくらいでいいんだ」

私もずっとそう思っている。

関連記事

  1. 人には愚かなことをする権利がある

  2. 使わなければ衰える

  3. 自由と平等のユートピア

  4. 未来に向けての努力で、過去の選択を正当化する

  5. 腹を立てる余裕

  6. 「別のコースを歩んだ自分」のカリカチュア

最近の記事

  1. 2024.04.26

    世間の評価
  2. バックアップ、プランB

    2024.04.23

    雨が降っても
  3. 2024.04.15

    メンテナンス

読書記録(ブクログ)