君が他人の不忠と恩知らずを責めるときに、
なによりもまず自分をかえりみるがよい。自省録 マルクス・アウレリウス 第九章42
自分は、人を責めるほどの優れた人間ではない。このことを忘れがちだ。
自分には甘く、他人には厳しい。多分、何も考えずに行動すれば自然にそうなるのだと思う。
だってその方がラクだから。
瞬間的に「カッ」となったら、すぐに行動を起こさないように気をつけている。
メールやSNSの返信なんてまさにそうだ。
少し呼吸して、いろんな可能性を考える。相手なりの「ロジック」を、相手が置かれた環境を。
数分考えれば、怒るような話ではない、少なくとも怒るだけに足る情報が不足していて、判断できないということがわかる。
もちろんいつもこの方法が通じるわけではない。本能というかシステム1というか、恐ろしいものだ。
「じゃあお前はどうなんだ」と常に自問自答しながら生きていたい。