立ち止まれるか、戻れるか

過去に自分がどんな文章を書いたのか忘れてしまっている。

「週60時間労働すると生産性は落ちる」と自分で書いておきながら、
いま普通に週60時間以上働いている。生産性を落としながら非効率な働き方をしているわけだ。

知っているのにやれないのであれば、それは「本当の意味ではわかってない」のだろう。

最近の仕事は営業的なものが多く、セミナー講師、客先での営業、移動時間などに日中の多くの時間を取られている。
労働時間で見れば、朝の6時〜20時まで働いているので、これだけで1日14時間。5日でもう70時間だ。
土日にセミナーが開催されることも多い。「電話やメールが少ない土日は仕事がはかどるなあ」なんて思ったりもする。

もちろん、これが良いことだとはまったく考えていない。
スタッフにこのような働き方を強制するつもりもない。

「紺屋の白袴」とはよく言ったものだ。
クライアントに生産性の向上を指南する人間が、
自身の非効率な働き方を放置しているのだから。

立ち止まれるか、戻れるか

目の前の仕事に対処しているだけでは、ずっとこのままだ。
仕事を一旦止めてでも、立ち止まって「いまのやり方は正しいのか」と、少し上方の視点から自分の行為を見直す必要があるのだろう。
もしかしたら、立ち止まるだけでなく、少し戻って考える必要があるかもしれない。

仕事に追われている身からすれば、それは怖いことだ。
いまのやり方で無理すればなんとかなるんじゃないか、今までもそうやってきたんだから、自分が頑張ればいいだけだ、そんなふうに思ってしまう。
実はそれは、あまり考えなくてもよい、現状維持の安易な道でしかないのだけれど。

いまから3月末までは非常に忙しい日々が続く。
積極的な設備投資や仕組みの改善により効率化を進めることはもちろんだが、
せめて週に一日は、仕事のことを何も考えない日を設けたいと思う。
毎日の労働時間も、8時間とは言わないが10時間程度に抑え、夕方18時以降は仕事をしないで済むようにしたい。

「薄く長く」ではなくて「厚く短く」。
いたずらに齢を重ねた結果、先月アラフィフとなった。
いつまでも今のような働き方はできないだろうから、今から準備しておかなければ。

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