意味があるかのように

「そんなことやって、何か意味があるの?」
と聞かれた。相手はきっと、無駄な足掻きをしているように見える私を嘲笑っていたのだと思う。

私はこう答えた。
「意味がないかもね。ところで、あなたが生きていることには何か意味があるの?」

絶対的な意味のあることなんてない。
少なくとも私はそれに出会ったことがない。
生まれたのも、この仕事をしているのも、誰かに出会ったのも、偶然の出来事から選択してきた結果であって、そこに運命や必然は何もない。
全部のカードを並べたわけじゃない。目の目に出てきたカードから、少しでもいいものを選択してきただけだ。
いや、いいものを選択できていたのかどうかすら怪しい。感情に任せて、合理的でない選択だってたくさんしてきたと思う。

でも、意味はないからといって、何もしないでいいというわけではない。

意味がないことを理解した上で、まるで意味があるかのように振る舞うのが、楽しく生きるコツだと思っている。
意味はあると頭から信じて生きるという方法もあるが、そうするには少し本を読みすぎてしまったようだ。

関連記事

  1. 豆を一つ選ぶ

    そのサンプルは適切か?(チェリーピッキング)

  2. ビジネス心理学3_説明は簡単な言葉で(流暢性の処理)

  3. 意思決定の前に「歪んだ認知」を修正する

  4. 思考法その1〜自分に甘く、他人に厳しく(基本的帰属錯誤)

  5. 変えられるもの、変えられないもの

  6. 詭弁その3〜未知論証、論点のすり替え、対人論証

最近の記事

  1. 本棚
  2. 2026.01.22

    オーバー
  3. 2026.01.16

    古書を読む
  4. 2026.01.14

    税負担化
  5. 2026.01.13

    全知全能
  6. 2026.01.09

    実社会の方が

読書記録(ブクログ)