有能感、自律性、関係性。
仕事がつまらない時は、このどれかないし複数が欠けている状態だそうだ。
(Q&Aワーク・エンゲージメントより、Deci&Ryan(1985))
有能感とは、自分が能力を持ち、それを発揮できているという感覚を、
自律性とは、自分で自分の行動を選択しているという感覚を、
関係性とは、人々と安定した良い関係を築きたいという感情を、それぞれ表している。
有能感が感じられない職場は、自分の能力はもっとあると、不満感を抱かせるだろう。
自分は役に立ってないという想いに捕らわれていては、いい仕事はできない。
自律性のない職場は、自分が歯車の一部になったように感じるだろう。
過度なマニュアル化、昔の軍隊のような組織が近い。
関係性のない職場、これが一番辛い。
従業員同士の仲が悪く、互いに協力し合わない職場からは、どんどん人が辞めていく。
逆に関係性さえしっかりしていれば、有能感と自律性に乏しい職場だとしても、なんとか続けていくことができる。
(ブラック企業は関係性の構築が上手い。良くも悪くも。)
社会の役に立っていると実感でき、自分で自分の行動を決められるだけの権限を持ち、仲が良く違いに助け合える職場。
理想の職場だろう。どれくらいの割合で存在するのかわからないが、もしあなたの会社がそうなのだとしたら、そんな会社は稀なのだと感謝した方がいいだろう。