地方の零細企業とはいえ、中小企業の社長をしていると、接待やら何やらでまあそれなりに高級な食事をすることもままある。
家賃を払うのすらギリギリの、貧しかった時代のことを思うと、感慨深い。
時折「いいものばかり食べてるんでしょ」と言われるが、そんなことはない。
最近よく行くのは会社の近くにあるサイゼリアと吉野家だし、マクドナルドも、ラーメンも常食している。
買い物が面倒な時は自宅で卵かけご飯を食べることもある。
行く店のランクが上がったのではなくて、選択肢が広がっただけだなと思う。
高級なお店で食べる寿司はやはり美味しい。でも、ファーストフードチェーンの食事がまずいというわけではなく、また別の種類の美味しさがある。
仕事もそうだと思う。頑張って働いた結果(運にも恵まれて)日本を代表するような一流企業と一緒に仕事をしているし、
同時に、地方の個人事業主や小規模事業者からも仕事をいただいている。
大企業が偉いというわけではないが、色々な規模の企業と仕事をできるのは楽しい。
選択肢が増えるのはいいことだ。嫌なら別の選択肢が取れる。
選択肢がなければ、その選択肢が嫌でも、本当は別のことがしたくても、それを選ばなければならなくなる。