統計の読み方(3)_出力編

前回、前々回の続き。

統計の読み方(1)_入力編

統計の読み方(2)_処理編

図1

今回は最後のプロセス「出力」を見ていく。

出力(途中からのデータ表示、「率」と「数」の表現、表示時期の選択)

最後に、分析(統計処理)の終わったデータを出力する段階だ。
みんなに理解してもらえるよう、グラフや表などに加工した上で、ネットや紙媒体で公開することになるが、この段階でも「嘘」が入り込む。

ひとつは、「途中からのデータ表示」だ。
下図はその一例だが、グラフの目盛りをゼロからはじめるか、途中からはじめるかでグラフのイメージは大きく異なる。
左のグラフだと「売上は微増」と見える。右だと「売上は大きく増加」と解釈されそうではないだろうか。

図2

次は「率」と「数」の表現についてだ。
例えば売上が昨年の100億円から110億円に上昇したとしよう。
率で言えば10%アップ、数(金額)で言えば、10億円の上昇だ。

同じように、売上が昨年の10万円から11万円に増えたとしよう。
率は10%アップ、数(金額)で言えば、1万円のアップだ。

あなたがこのグラフの作成者なら、率と数どちらで表現するだろう?

他にも、表示時期、表示期間を変えることで解釈を歪めることもできる。
2008年に、いわゆるリーマンショックが起きた。
特に経済関係の統計データであれば、2008年以前を含めるかそうでないかで、グラフのイメージは大きく変わる。

関連記事

  1. 出張、旅行

    東京・群馬出張。コンサルは偉くない

  2. 勝てば官軍、されど、勝利以外の要素が混乱を招く

  3. 植物の成長

    なぜ今なのか、なぜあなたなのか

  4. 幽霊、おばけ、モノクロ

    検索できなければ、存在しないも同じ

  5. 貸借対照表

    借方・貸方の覚え方。誰のためのものか?を考える

  6. 物事はマネージし、人々はリードする

最近の記事

  1. 本棚
  2. 2026.01.22

    オーバー
  3. 2026.01.16

    古書を読む
  4. 2026.01.14

    税負担化
  5. 2026.01.13

    全知全能

読書記録(ブクログ)