経営者に「事業計画」を作ることを強く勧めています。
ですが、なかにはこんなことを言う社長も。
「事業計画なんて作ってもその通りにいかないじゃないか?
銀行に言われて仕方なくつくるけどさ、適当でいいんじゃない。
どうせ計画通りに行かないんだからさ」
私の回答はいつも一緒です。
「事業計画通りに行った会社なんて見たことがありません。
計画通りにいくかどうかは関係なく、事業計画を作るのです。」
成果物か、プロセスか
Plans are worthless, but planning is everything.
計画そのものに価値はない。計画する過程がすべてだ。(意訳)
Plans are worthless, but planning is everything.
計画そのものに価値はない。計画する過程がすべてだ。(意訳)
第34代アメリカ大統領、ドワイト・D・アイゼンハワーの言葉です。
未来のことは誰にもわかりません。
事業計画を立てても、外部の要因により思ってもみなかった方向に行くことがある。
自社のことならともかく、取引先や業界全体、
ましてや国家の動向など経営者にはコントロールできません。
だから計画を作らなくていいかというと、そうではない。
計画を作るために資料を揃え、従業員に話しを聴き、
本を読んだり専門家に相談したり・・・
そのプロセスを経て自社の事業内容を検討することこそが、事業計画を作る価値です。
未来を予言せよと言ってるのではありません。
どんな未来が来てもいいように、準備を怠らないようにしよう、
と言っているのです。
そういう意味では、複数のシナリオを想定し検討する「シナリオプランニング」の技法は参考になると思います。
シナリオプランニングの話はいずれまた。