100年前に仕事をしていたら

福岡近郊某所にある、アンティークショップに伺った。
今後の事業展開についての相談を受けたのだ。

ひとしきり打合せを終えて、店内を回っていると、
古いタイプライターが展示されていた。

店長に話を聴くと、1910年代のアメリカ製タイプライター
「CORONA 3 Left Shift 初期型」で、
文豪ヘミングウェイが愛用していたものと同タイプだと。
モバイルタイプ(!)で、折りたたんで小型トランクに入る、
もちろんトランクも付属していると。
しかも、実際に動く。100年前の品が、ですよ。

……数分後、時代物のトランクを手に持って
事務所へ戻るためにバス亭にたたずむ私がいた。

機械的な美しさ

機能的な製品は、美しい。
キーを叩くとレバーがせり上がり、印字をしていく様や、
入力のたびに響く大きな音を聞いていると、いつまでも飽きない。

現代のパソコンも機能的で美しいが、
それとはまた違った「何か」がある。

物書きの歴史に思いを馳せる

ヘミングウェイとは比べるべくもないけれど、
私も物書きの端くれではある。
実際に原稿を書いてお金をいただいているし、
企業の事業計画を書くお手伝いだって、その大半は文書の作成だ。

100年前に仕事をしていたら、
このタイプライターを愛用していたかもしれないな、
なんて思ってみると、なんかニヤニヤしてしまう。
#日本語に対応していないので、やや無理な想像ではあるけれど

正直、このタイプライターを所有したところで、何かの役に立つものではない。
でも、こういう「遊び」「余裕」ってのが、生きていくためには
必要だと信じているし、それができる人間でありたい。

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