ビジネス心理学4_ゼロベースは難しい(知識の呪縛)

「過去の経験や慣習にとらわれず、ゼロベースで見直しましょう。」
この言葉を聞くたびに「そんなことできるのかな?」と訝ってしまいます。

「知る」とは世界の歪曲化。知識は判断を歪めます。

自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80 (ブルーバックス)
池谷 裕二著 より

人間はものごとを理解するときに言葉を使います。
複雑な世界をそのまま言語に落とし込むのは不可能です。

省略や単純化を行うことで、なんとか理解できる。
母国語が違えば、理解の仕方も違ってくるでしょう。

そうやって一度、ある現象を理解すると、その枠組みから離れて見ることは困難です。

パソコンができる人は、できない人の悩みが理解できません。
説明をしているとイライラして「なんでこんな簡単なことがわからないんだ・・・」と困惑します。

ゼロベースで考えることは難しい。
だから、当社のような経営コンサルティング会社が「経緯を知らない第三者」として議論に参加する意味があるのです。
#経営コンサルタントだってこれまでの知識に呪縛されているけれど、クライアント企業に関しては「ゼロベース」ですので。

関連記事

  1. 「大幅値下げ」の行動経済学的意味付け(アンカリング効果)

  2. ものの見方を考える③〜視座

  3. 他の目的がないですか

  4. 感情は伝染する。幸福な組織の在り方

  5. 「気の緩み」と言われても

  6. 問題への対処法(1)頻度と重要性の確認

最近の記事

  1. 2024.05.07

    穏やかなるGW
  2. 2024.04.26

    世間の評価
  3. バックアップ、プランB

    2024.04.23

    雨が降っても

読書記録(ブクログ)