ダニエル・カーネマン著「NOISE」に書いてあったのだが、
アメリカで難民認定の申請が承認されるかどうかは、
宝くじのようなものだと言われているそうだ。
ある審査官は申請の5%しか許可しないが、
別の審査官は88%を許可するとか。
「難民ルーレット」という皮肉の
効いた名前の報告書なのが、いかにもアメリカ的というか。
どの審査員に当たるかは運次第。
ちなみに、裁判官も空腹具合で釈放の判断が明確に(統計的に有意に)変わるそうだ。
もちろんお腹いっぱいの時の方が、気前の良い判決が出る。
私の裁判が行われるのなら、(今の所その予定はないが)朝9時か昼13時にしてもらいたいものだ。
読んでいてちょっと呆れてしまったが、
よく考えたら補助金の審査も似たり寄ったりだなと。
なぜこの会社が採択されて、ここが不採択なのだという驚きや、
一度不採択になった会社がほぼ内容をかえず再申請して採択されるケースを
たくさん見てきた。
採択されやすくなるように、日々研究して様々な努力をおこなっているけれど・・・
審査員のレベルが、アメリカの難民審査ほどバラついていないことを祈ろう。
ルーレットを回しているのではなく、
ポーカーをしているのだと、
勝つ確率を高める方法はあると考えている。