思考を深めるために、敢えていろいろなキャラクターを作ることで多方面から問題を検討するのが「6つの帽子」と呼ばれる手法だ。
具体的には、下記の6つの視点を「帽子の色」で表現している。
- 白い帽子(中立的視点。事実やデータを重視する)
- 赤い帽子(感情的視点。理念やビジョン、感情を動かすような出来事を重視する)
- 黒い帽子(批判的視点。失敗を想定した悲観的な視点で検討する)
- 黄色い帽子(積極的視点。ポジティブな評価を重視する)
- 緑色の帽子(創造的視点。突飛なアイデアや芸術的、文化的な視点を検討する)
- 青い帽子(手続的視点。冷静に損益や思考プロセスを検証する)
通常、どんな人間にも思考のクセがあり、ひとつないし二つ程度の「帽子」しか持っていない。
積極的(黄色)で感情的(赤色)な人は、白や青といった視点から物事を見ることが少ない。
敢えて6つの帽子を意識すれば、自分の思考のクセに囚われない、より確度の高い意思決定が可能になるだろう。
なお、一人六役でやっても構わないし、6人にそれぞれの帽子役を割り当てて検討しても構わない。