感情は伝染する。幸福な組織の在り方

ジェイムズ・ファウラーが2008年に発表した研究によれば、「感情は伝染する」そうだ。
彼はある地域の住民を20年以上にわたり調査した。その結果、幸福な人は幸福な人同士で、不幸な人はやはり不幸な人同士でグループを形成していることがわかった。

ある人の幸福感は、友人の友人のそのまた友人にまで良い影響を及ぼしていた。
また、ある時点で幸福な人に囲まれていた人は、将来幸せになる傾向が強かった。

面白いのは、具体的な数値が出ていること。
1マイル(約1.6km)以内に幸福な人がいると、自分も幸福になる可能性が25%増加するそうだ。
もっと近い、隣人が幸福であれば、34%増加するとも。

逆もまたしかりで、ハウスの1985年の研究によれば、軽度でもうつ病を患っている人と同室にいると、健全な人でもそのうち鬱状態になることがわかっている。

(出典は「続・インターフェースデザインの心理学/スーザン・ウェインスチェンク著」148pより)

幸福な人の近くに行く。隣人を幸福にする

この海外の研究がそのまま日本に適用できるかは正直わからない。
日本も同じなのだとしたら、自分が幸福になる条件は、なるべく幸福そうな人の近くに行き、幸福な友人を増やすこと、また、家族や同僚など、自分の生活における隣人を幸福にするよう努力すること、となる。

そしてもう一つの条件は、不幸な人に近づかないこと。
不満ばかりの人、なんでもネガティブに捉える人が近くに居れば、負の影響を受けてしまう。なるべく距離を置いた方がいい。

もっとも、その人が幸福なのか不幸なのかは、一見してわからないことの方が多いかもしれない。
幸福そうに見える人が闇を抱えていたり、逆に不幸そうに見える人からポジティブな影響を受けたりすることだってある。

つまり、確実にできることは一つ。
「自分の生活における隣人を幸福にするよう努力すること」だ。
これは自分の裁量でいくらでもやれる。特に、経営者ならなおさら。

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