成果が先、思想や哲学はあとでいい

まずは成果を出さないと、誰にも話を聞いてもらえない。
これはビジネスに限らない。スポーツだって、学校だって、国同士の関係であっても、そうだ。

松下幸之助や稲盛和夫の思想が賞賛されるのは、彼らが事業で結果を出してきたからだ。
もし彼らが事業に失敗していれば、口では大層なことを言うが何もできない人として、近しい人以外の誰の記憶にも残らなかったのではないか。

ちなみに、大河ドラマはみていないのでどう書かれているかは知らないが、
渋沢栄一が論語の話をし始めたのは記録に残る限りでは70歳近くになってからだそうだ。
(下記リンクの書籍「第5章 渋沢栄一と論語をめぐるウソ・マコト」参照)。

論語は幼いころに学んでいたらだろうが、論語をベースに経営を行ってきたわけではない。
(無意識的にそうしていたかもしれないが)

成功したのちに「自分が成功したのはこの哲学のせいだ」と後付けで考えるのは、
色々事情もあるのだろうから仕方がない。
しかし、論理を逆転して「哲学があれば成功できる」と考えるならば、
自己啓発セミナーのいいカモになるだけだろう。

ソーシャルビジネスで社会を変えるのは結構だが、
その思想に縛られるあまり事業体の維持・継続ができなくなってしまっては、
そもそもの目的であった社会変革の実現すらおぼつかない。

まずは小さくてもいいから成果を出すこと。それを繰り返すこと。
時間が経って、それでも主張したい「哲学」があるのであれば、その後、いくらでも主張すればいい。
周囲の皆は「成功したあなた」の話に耳を傾けてくれるはずだから。

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