「こういう話を聞いた。あなたの言っていることと違う」と言われたら

「知り合いの社長から、**だと聞いたのですが」
専門家と呼ばれるような職業をしていると、このような問いを受けることがある。
同じような経験をした知人からAだと言われた。でも先生(私のこと)はBと言われる、どうしてか?という質問らしい。
Aは長い付き合いで、とても信頼できる人物だそうだ。

さまざまなケースが想定される

もちろん、専門家だからと言って必ず正しい、というわけでもない。
間違っていることも、勘違いしていることもあるだろう。

本当はダメなことなのだが、自分の利益のために敢えて嘘をつくこともある。
嘘まではつかなくても、「本当のことは言わない」くらいのことはやる。
#勘違いしてはいけないが、専門家も商売だ。利害関係に縛られているのは、他の職種とそれほど変わらない。

とはいえ、素人の意見と比較すれば専門家の方が正しいことが圧倒的に多いだろう。(そう信じたい)。

では、信頼できる知人と専門家の意見、どちらを信じればいいのか?
知人が自分の利益のために嘘をついていないという前提で、以下のようなパターンが考えられる。

情報源が不確か

まずはそもそもの情報源が不確かなケース。生半可な理解をしていたり、
よくわからないブログで読んだ記事を鵜呑みにしていたり。

以前ブログに書いたが、「情報源の確かさ」は時間が経つと忘れられるようだ。

解釈がおかしい

正しい情報なのだが、解釈を間違えているケース。
人は性格や経験などにより解釈を行う。真実は一つではなく、人の数だけの「解釈」があり得る。

自分の体験を一般化しすぎている

自分はこれで上手くいった、だからお前も大丈夫だ、という経験則からのケース。
置かれている状況が違いすぎて、一緒くたにはできないはずだ。

諸条件を考慮していない

上記と被るけれど、たとえば製造業で上手く言った取り組みはサービス業でそのまま有効とは限らないし、
バブル期の取り組みがあれから30年たった現代でも有効かどうかは、条件による。
海外では上手くいったとしても、それが国内で通じるかは別の話だ。

過去の情報を参照している

過去の成功例をもちだして、そのまま現在に適用しようとするケース。
室町時代の理屈は、きっと現代では通用しない。それは誰でもわかるのに、5年前の情報なら通用するとどうして言えるのか?

「ものづくり補助金で人件費も対象になるんでしょう」
「はい、昔はそうでした。いまは違います」
「経営力向上計画の認定を取っておけば加点になるんでしょう」
「はい、昔はそうでした。いまは違います」
というやりとりをもう何回したことか。

ならば、その人に依頼してはどうでしょうか

このあたりを説明しても「でも、知人はこう言っている、なんとかならないか」と譲らない人も、たまにいる。
その時はこう返答することにしている。

「ならば、その人にお願いすればいいでしょう」

専門家だからと言って、無理なものは無理なのだ。
無理なことをできると言っている魔法使いがいるのなら、その人に依頼してはどうか。

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