意味的価値と機能的価値、問題定義と問題解決(SEDAモデル)

SEDAモデルとは、一橋大学の延岡教授が提唱している、企業が創出すべき統合的価値を考えるための枠組みである。
意味的価値と機能的価値、問題提起と問題解決を軸にしたマトリックスで表される。

それぞれの領域の名称、サイエンス(S)、エンジニアリング(E)、デザイン(D)、アート(A)の頭文字を取ってSEDAモデルと名付けられている。

企業は、市場に価値を提供することで利益を得る。では、価値とはどこから産まれるのか?

  1. サイエンス
    機能的価値×問題提起の領域。これまで世の中にないような新技術、新サービスを開発・提供することで価値を生み出す。研究開発型ベンチャーなど。
  2. エンジニアリング
    機能的価値×問題解決の領域。既存技術、サービスの改良・向上などを通じた価値創出。ほとんどの企業がこの領域を得意としている。
  3. デザイン
    意味的価値×問題解決の領域。デザインによる問題解決は、「デザイン思考」として最近流行している。技術が進歩し情報の流通もスムーズになった現代では、機能的価値だけでは差別化が困難であり、後述のアートも含む意味的価値の比重が高まりつつある。バルミューダはこの領域に属する企業だろうと考える。
  4. アート
    意味的価値×問題提起の領域。デザインと違い何かのルールなり方法論があるわけでない、まったく新しい意味的価値の創出を指す。アップルはまさにこの分野で価値を創出している企業だろう。(アップルは、サイエンスもエンジニアリングもデザインも含め、4領域全てにおいて優れているが)

これら4つの領域全てで価値を創出できる企業は理想ではあるものの、経営資源の限られた中小企業ではそれは難しいだろう。
ただ、どれか一つでも突出させることができれば戦いようはある。

他の不足している領域が必要であれば、外注なりパートナーシップで補完すればよい。

参考文献:「顧客価値の暗黙化」一橋ビジネスレビュー 2017年春号、延岡建太郎 一橋大学イノベーション研究センター長・教授

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