ビジネスモデルを描いてみよう(5)〜価値をつくるための仕組み「経営資源」「重要活動」「協力者」

ビジネスモデルキャンバスについての記事、第五回。

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価値をつくるための仕組み

前回までで「価値」をつくり、「チャネル」を通じて「顧客」に販売、長く「関係づくり」を行うところまで説明した。
それではその価値をどうやって作るのか?それがビジネスモデルキャンバスの左側の項目になる。

経営資源〜当社は何を持っているのか

経営学の分野で「経営資源」といえば 、よく言われるのは「人・モノ・金・情報」といった要素だ。
ここでは「提供価値」を作るために必要な経営資源を考え、それを記入していく。
必要な経営資源を持っていないのであれば、努力してそれを得るか、外部から調達することになる。

もちろん、提供価値に立ち返って、自社の「できる範囲」での価値提供に見直すというアプローチもありだ。
ビジネスモデルキャンバスは順番に項目を埋めていくというものではなく、項目間を行き来しながら考え、追加・更新・削除を繰り返していくことで完成に近づく。

重要活動〜価値を生み出すために最も重要な活動は何か

この項目がビジネスモデルキャンバスの中でももっとも「曖昧な」要素だと思う。
前述の「経営資源」が、人やモノ・金・情報などのある程度物理的なものを対象とするのに対し、
「重要活動」は抽象的で形のない、価値を提供するために必要な活動(アクティビティ)を表す。

それは広告宣伝だったり、問題解決能力だったりサプライチェーンの管理だったり企業と提供する価値によって様々なかたちを取り得る。
いわゆるその企業の「強み」であると捉えれるのが近いのかと思う。

VRIO分析で言うように「価値があり」「希少で」「模倣されにくく」「組織的に取り組める」ものが望ましい。

協力者〜自社でできないことは他社の協力を仰ぐ

自社ではできない、やれたとしても効率がひどく悪い、でも提供価値のためには必要なもの。
だったら外部の力を頼るしかない。
外注先、提携先、アウトソーシング・・・呼び名はいろいろあれど、足りない経営資源を外部から調達するという意味では同じだ。
適切な協力者を確保することがビジネスモデルの成功に繋がる。

儲からなければ意味がない

どんな価値のある活動であっても、それが利益を生まなければ企業は存続できない。
「お客が喜んでくれたら(お金は儲からなくても)いい」と言う社長は、お金が儲からなければ企業が存続できず、結果としてそのお客を悲しませるということを理解していない。
ビジネスモデルキャンバスにおいても、売上とコストについては抑えておく必要があり、それが残り二つの項目「収入」と「コスト」になる。(つづく)

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