いい仕事をするために〜運動編

健康のために運動する、というのはよくあることだが、仕事のために運動することはあまりないだろう。
でも、定期的な運動によって仕事の効率があがるとしたら?

近年の研究によって、運動が生物学的変化を引き起こし、脳のニューロンを結びつけることがわかった。
脳にとっては運動がなによりの刺激となり、その能力を高めることができるそうだ。

特にジョギングやサイクリングなどのいわゆる「有酸素運動」の効果が高いことがわかっている。

米国イリノイ州ネーパーヴィルの203学区にある公立高校では、一時限目の授業を行う前に「ゼロ時限」として生徒に有酸素運動を行わせている。
生徒たちは胸に心拍数をはかるベルトを付け、最大心拍数の80〜90%の間で運動するよう指示を受けている。

図1

この学区にある学校の成績は常にイリノイ州のベスト10にランキングされており、1999年のTIMSS(国際数学・理科教育動向調査)の理科テストでは日本やシンガポールを凌いで世界一位となった。

ゼロ時限を導入した体育教師はこう言っている。「わたしたちの授業では脳細胞を作り出しています」

これまた近年の研究で、青年期をすぎてからも脳細胞は増加することがわかっている。
アメリカの高校での取り組みは、日本で働く社会人にも有効なのではないだろうか?
携帯ゲーム機で「脳トレ」にいそしむよりも、朝のジョギングや自転車通勤、最寄り駅の一駅前で降りてのウォーキングなど、仕事前に行う少しきつめの運動があなたの仕事力を大きく向上させるかもしれない。

慣れない運動で仕事中眠くなったらとしたら?そのときは昼休みに15分程度の仮眠をとれば十分だ。

まとめ

結局、いい仕事をするためには、体のコンディションを常に最適な状態に保たなければならないということだ。

エクセルやメモの取り方といった、いわば小手先の「技術」を学ぶよりも、自分がもっとも能力を発揮できる状態でいられるようにしっかりと体調を管理する方法を学ぶことこそが、もっとも効果の高い「仕事術」であるのかもしれない。

参考図書:「脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」 ジョン・J・レイティ著 NHK出版

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