クライアントと話す際に気をつけていることのひとつとして
「理由を話す」というのがある。
何かを聞くときは「なぜこんなことを聞くかというと・・・」と捕捉する。
何らかの行動を促すときは「この行動をしてもらう意味とその効果は・・・」と説明する。
なぜそんなことを聞くのか、
なぜそんな提案をしてくるのか。
自分はわかっているけど、
相手は自分ほどわかっていないことがほとんどだ。
だから、くどいくらいに説明する。
趣意説明の原則
先日読んだ本に、同じような記述があった。
「趣意説明の原則」
つまり、子供に指示するときは、
「~のために、~しなさい」の
形にすることをすすめている。
「~のために」が趣意、つまり意味である。
「ゴミを拾いなさい」ではなく、「教室をきれいにします。ゴミを拾いなさい」、
「窓を開けなさい」ではなく「空気をきれいにします。窓を開けなさい」。
ー心理学者が教える 読ませる技術 聞かせる技術 心を動かす、わかりやすい表現のコツ 海保 博之著
「趣意説明の原則」というそうだ。
これは子どもに指示を与えるときの注意点として
書かれているが、大人への説明にも当てはまる原則だと思う。
自分が思っているほど、
相手はその発言の意味を理解してくれていない。
それを理解し、達観?できれば、
丁寧に説明をする態度が身につくし、
相手の無理解に怒ることもなくなる。