間違ったウィン=ウィン(2)

前回の記事の続き。

間違ったウィン=ウィン(1)

双方妥協することではない

勘違いしてはいけないのは、ウィン=ウィンとは「双方妥協すること」ではない
たとえばA社とB社が交渉したとして、「B社は安くしろという、うち(A社)はその条件では赤字だ。そこで、真ん中を取った価格で取引しましょう。痛み分け、ということで」というのは、ウィン=ウィンではなく、単なる妥協の産物ということになる。

項目を分解して、お互いの満足度を最大にする

では、ウィン=ウィンとはどうすれば達成できるのか?

まずは交渉内容を検討し、細かい項目に分解する。
その上で、優先順位をつけ「この項目は重要な条件であり、絶対に譲れない」「逆に、この項目は譲歩しても問題ない」 などと決め、項目毎に交渉をすればいい。

価格について交渉している際でも、項目を増やすことはできるはずだ。
例えば、品質、納期、アフターサービス、支払条件など・・・細かく分割すれば、いくらでも出てくる。

「価格は下げないが、アフターサービスに関しては他社よりも充実したもの用意する」といった提案を繰り返せば、双方が満足できる「第3の道」が見つかるはずだ。

「価格」という一つの項目(ワンイシュー)で戦うと、勝ち負けがはっきりしてしまう。
項目をできるかぎり増やして、双方が納得できる着地点を探す試みが、ウィン=ウィンの関係を実現する。

関連記事

  1. 具体化と抽象化の繰り返し

  2. 良いことをしたのだから(モラル正当化効果)

  3. 正義、校正、法律

    いちばんたちが悪いのは「自分が正義」だと信じている人間

  4. 皮肉のつもりもないのだけれど

  5. 正しさはいくつもある

  6. 自分「さえも」客観的に見ることができるか

最近の記事

  1. 2026.01.13

    全知全能
  2. 2026.01.09

    実社会の方が
  3. 新年、鶴、富士山
  4. 本棚

    2025.12.24

    2025年の読書
  5. 2025.12.23

    賃上げの哲学

読書記録(ブクログ)