リアルセミナーの意義

最近セミナーの依頼が多い。依頼を受けて、自分の専門分野についてしゃべらせてもらって、受講者から仕事の依頼までいただける、なんてありがたいことなんだといつもそう思っている。営業活動の場を用意してもらっているのに、報酬をいただくなんてとんでもない、ということで、いつも無償でやらせてもらっている。セミナー講師が本業ではないし、セミナーから生まれる仕事できちんと稼がせてもらっているし。

セミナーという文化?に恩恵を受けている身としては恐縮だが、最近はリアルでセミナーに参加することって本当に意義があるのかな?と考えてしまう。自分が受講する側になってみるとわかるし、動画セミナーも一般的になったせいでそう思い始めた。リアルセミナーは倍速視聴ができないし、わからなかった箇所を繰り返し再生もできない。自分が知りたいことではない部分やすでに知っている部分を早送りすることもできない。

リアルセミナーの利点といえば、ライブでの質疑応答ができる点と、あとは記録に残すとまずいような裏話が聞けることくらいではないだろうか。とはいえ、裏話に関しては、政治家が内輪の講演で喋った冗談のために失脚することを考えれば、あまり言わない方が良さそうだ。現代では、誰もが高性能のマイクとカメラをポケットに入れている。

一点だけ気になる点がある。動画セミナーもリアルセミナーも、同じコンテンツでやったとしても、その後の仕事の依頼が来る確率はリアルセミナーの方が明らかに高い。ここに、主催者側から見たリアルセミナーの意義があるかもしれない。視聴者側から見たらメリットでも何でもないが。

リアルセミナー「ならでは」の付加価値のようなものを考えているのだけれど、あまり思いつかない。少し話はズレるが、アーティストがライブチケットが売れずに困っていると聞く。音楽のネット配信によりCDが売れなくなり、これからはライブで稼がないといけない!という主張を数年前に耳にしたが、そううまくはいかないようだ。ビジネス関係のセミナーも、それ単体では稼げない時代が来るのかなと予想している。当社は無償でセミナーを行なっていて、その後の仕事の依頼が収益源なのであるが、セミナーという「販売チャネル」が消失するのであれば、別の手段も考えておかなければ。

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