「忙しい」というのは、「心を亡くす」と書く。
なので忙しいのはよくないことだ・・・と言われる。
戦略は戦いを略すとか、儲けるは信者とか、似たような言説はある。
単語や漢字を構成するパーツを分解して、そこから意味を拾い出す。
話としては面白いけれど、だからと言ってそれが何か役に立つは思えない。
漢字ができた昔と現代では人間の生活も全く変わっているし、そもそもこじつけにしか過ぎないようなものもある。
忙しければ心を亡くす、確かにそうかもしれない。
でも、忙しくなければ、やはり心は亡くなってしまうのではないか、それも、忙しい時よりももっとひどい形で。
言葉遊びを続けるのならば、亡くす心、と書いて、忘れる、とも言える。
他の物事を忘れて取り組める仕事があるとしたら、それはきっといいことだ。そんな仕事なら、心が亡くなることも、ない。