それはもう試して、ダメだったんだ

中小企業診断士は、経営コンサルタントの国家資格だ。
仕事の内容はといえば、一般の?経営コンサルタントと大差ない。
企業が困っていることを、外部から解決する。

企業に何がしかの提案を行うと、冷笑まじりにこう言われる。
「そんなことはわかっている。その案ならもう試したよ、でも上手くいかなかったんだ」

条件は同一ではない

中小企業診断士だからって、誰もが思いつかなかったような斬新かつ効果のあるアイデアがぽんぽん出てくることはない。
その提案のほとんどは、どこかで聞いたような、ありきたりのものになるだろう。
企業によってはそれはもうすでに試して、ダメだったことかもしれない。

で、私は確認する。
「そうですか。うまくいかなかったというのは、いつ頃のことですか?」

当時とは条件が変わってないだろうか。
IT技術の進歩で解決できないか?メンバーの士気はどうか?
業界や競合の状況は変わっていないか?

試したのが先月なのか、10年前なのかで、結論はだいぶ変わってくる。

次こそは上手くやろう

「それはもう試した、ダメだった」
というのは、当時のその企業が置かれた条件下においてそうだった、というひとつの情報でしかない。

過去にその案がうまくいかなかった理由をきちんと分析して、
「次こそは上手くいく」ようにしよう。

条件は刻々と変わっている。上手くいく確率は過去と比較して上がっているかもしれない。
それに今回は、中小企業診断士という強い味方も居るのだから。

関連記事

  1. 「改革が足りない」というマジックワード

  2. その怒りは誰のため

  3. その論点、激論するほど重要?(自転車置き場効果) 

  4. 選択肢が増えるのは良いことだ

  5. 間違った道、方向

    「俺の意見を支持する情報ばかりだ」確証バイアス

  6. イデオロギーの色眼鏡

最近の記事

  1. 2026.03.05

    出せない
  2. 2026.02.26

    現状把握
  3. 2026.02.25

    今年は小説を
  4. 幽霊、おばけ、モノクロ

読書記録(ブクログ)