誰も望んでいないのに(アビリーンのパラドックス)

みんなで決めたことなのに、後から聞いたら、「実は、誰もそれを望んでいなかった」ということがままある。
これは誰かが軽い気持ちで言ったアイデアを、他のメンバーが「自分の意見が人と違っていたら恥ずかしい」という考えから、「皆そう思っている」と思い込み、なんとなく賛成した結果だ。

意見AやB、Cではなく、Dが採用される。しかしDを提案した本人も、別にそれがしたかったわけじゃない。
誰も幸せになっていない。

ピンとこない人は、グループでランチに何を食べるか話した時のことを思い出してもらえると良い。

もちろんこれは麗しき奥ゆかしき、我が国だけの現象ではない。その証拠に英語圏では「アビリーンのパラドックス」と名前までついている。

アビリーンのパラドックス – Wikipedia

「3人寄れば文殊の知恵」という諺があるが、ただ集まればいいというものではない。
忌憚なく意見を言い合えるメンバーでないと、集まった結果、誰も望まない不幸な決定をしてしまう可能性すらあることは、覚えておきたい。

関連記事

  1. 報酬を増やすだけでいいのか

  2. 「こだわり」はビジネスにおいてネガティブでしかない

  3. 詭弁その3〜未知論証、論点のすり替え、対人論証

  4. 働き方が悪いだけの話さ

  5. 主語の範囲がでかすぎる

  6. 問題への対処法(1)頻度と重要性の確認

最近の記事

  1. 本棚
  2. 2026.01.22

    オーバー
  3. 2026.01.16

    古書を読む
  4. 2026.01.14

    税負担化
  5. 2026.01.13

    全知全能
  6. 2026.01.09

    実社会の方が

読書記録(ブクログ)