付き合いやすい友達

私は、大部分の時間をひとりで過ごすのが健康的だと思っている。
相手がいくら立派でも、人と付き合えばすぐに退屈するし、疲れてしまうものだ。
私は一人でいるのが好きだ。孤独ほど付き合いやすい友達には出会ったためしがない。
 ヘンリー・デビット・ソロー「森の生活 ーウォールデンー」より

会議や懇親会が続くと疲れ果ててしまう。相対する人は皆いい人ばかりで、人間関係がストレスというわけではないのだが、それでも「一人の時間」を定期的に確保しないとリフレッシュできない。独身の個人事業主として、(予定のない日は)誰にも会わずに過ごしていた過去を懐かしく思う。戻れるなら戻りたいくらいだ。

テレワークや外出ばかりで出社しない社長、社長室にこもって外に出てこない社長に憧れる。できることならそうしたい。ただ、その行為が全体にとって望ましくないとわかっているから、できない。社長というのは、やりたいことではなく、やるべきことをやらなければならないのだ。

「孤独」は付き合いやすい友達に違いないが、対話の仕方を間違えると死神にもなりうる。ソローだって「大部分の時間を」一人で過ごすと言っているということは、「少しの時間は」人と交流していたのだろう。その最適な割合には個人差があると思う。私は「一人で過ごす」時間の割合が人よりも多めなのだろう。

関連記事

  1. 単に生き残っただけ

  2. 世界が歪んで見えるとき

  3. 3年前に御礼をしなかったから?

  4. 救済は来ないのなら

  5. 改善のプロセス

    大きな幸運ではなく、日々の小さな便利さを

  6. 使いなさい、さもなくば失うよ

最近の記事

  1. 言葉に力がある
  2. 2025.11.13

    2025年モデル
  3. 2025.11.11

    紅葉
  4. 2025.11.10

    勉強グセ
  5. ゼロの集合

    2025.11.07

    確実なゼロ
  6. シーシュポス

    2025.11.04

    責任の分散

読書記録(ブクログ)