私は、大部分の時間をひとりで過ごすのが健康的だと思っている。
相手がいくら立派でも、人と付き合えばすぐに退屈するし、疲れてしまうものだ。
私は一人でいるのが好きだ。孤独ほど付き合いやすい友達には出会ったためしがない。
ヘンリー・デビット・ソロー「森の生活 ーウォールデンー」より
会議や懇親会が続くと疲れ果ててしまう。相対する人は皆いい人ばかりで、人間関係がストレスというわけではないのだが、それでも「一人の時間」を定期的に確保しないとリフレッシュできない。独身の個人事業主として、(予定のない日は)誰にも会わずに過ごしていた過去を懐かしく思う。戻れるなら戻りたいくらいだ。
テレワークや外出ばかりで出社しない社長、社長室にこもって外に出てこない社長に憧れる。できることならそうしたい。ただ、その行為が全体にとって望ましくないとわかっているから、できない。社長というのは、やりたいことではなく、やるべきことをやらなければならないのだ。
「孤独」は付き合いやすい友達に違いないが、対話の仕方を間違えると死神にもなりうる。ソローだって「大部分の時間を」一人で過ごすと言っているということは、「少しの時間は」人と交流していたのだろう。その最適な割合には個人差があると思う。私は「一人で過ごす」時間の割合が人よりも多めなのだろう。














