何かを決める際に脳内でディベートを行うことをお勧めする。
人はどうしても偏った思考をしがちだ。
ある意見に賛成すると決めた後は、その決定を支持するような出来事やデータを重要視してしまう。
どんなに論理的な人間でも、思い込みや偏見、思考のクセからは完全に逃れることはできない。
ではどうすればいいか?
敢えて脳内に「反対意見をもった自分」を作る。
そして、賛成と反対で意見を戦わせよう。
いわゆるディベートを頭の中で、一人で行うということだ。
反対意見を論破できるのであれば、自分の賛成意見はより強固なものになる。
もし、反対意見にも理があると認めるのであれば、より深く考え賛成意見を補強する必要があるだろう。
場合によっては反対へと意見を変える必要があるかもしれない。
脳内ディベートを経た上で完成した意見はとても強固なものになる。
少々の反論にはびくともしない、なぜなら、その反論は既に脳内ディベートによりすでに解決済みのことだからだ。
上司や取引先、論敵が繰り出す思いつきの反論など、容易に粉砕できるだろう。
逆に、脳内ディベートを通過していない、ネットや他人から聞きかじっただけの意見は容易に反駁されてしまうだろう。
どんな意見にでも反論は可能だ。
「正しい意見」なぞ存在せず、ただその場の状況に応じた「より確からしい意見」があるだけだ。
自分の意見が「正しい」「正義だ」「みんながそう思っているはずだ」などと考えず、脳内で「反対意見を持つ自分」と戦おう。
そうすれば「より確からしい意見」に近づける。