計画は必要だが、計画に縛られてはいけない

レール、分かれ道

事業にしろ人生にしろ、計画は必要だ。いきあたりばったりでは何事もなすことはできない。
適当にやってても「偶然」できてしまうことがあるが、最初から偶然に頼る人生もいかがなものか。

しかし、計画すればその通りに進むかというと、そんなことはほぼないと言っていいだろう。
経営コンサルタント(中小企業診断士)として、いろいろな業種・業界の企業の事業計画の作成やモニタリングに係わってきた。
計画通りに進行した事業など、1割にも満たないのではないか。
外部環境は複雑に過ぎ、正確な予測などできるはずがない。
そもそも、内部環境だって正確に把握できているかと言われれば怪しいものだ。

良い計画とは何か

良い計画とは、環境の変化に対応できる計画だ。
「計画通りにいかない」ことを前提とした計画、と言ってもいい。

イメージとしては自動車のオプション部品のようなものだ。
エンジンや居室といった自動車の基本部分は変わらないけれど、ユーザーのニーズに合わせてカーナビやホイール、ヘッドライトなどを入れ替えていく。
丸ごと変更するのではなく、軸の部分は維持しつつ、周辺の「オプション品」を取り付けたり取り外したりする。

パズルのピースを入れ替えるように、環境の変化に合わせて柔軟に計画を変更する。
計画があれば、入れ替えるべき場所とそうでない場所が明確になる。
計画がなければ?どこを入れ替えたらいいかが把握できない。自社のコアになる、入れ替え不可能な部分に手を付けでもしたら、そのマイナス効果は大きい。

計画はあくまで「基準点」を作る行為だ。何も未来を予測しようとしているわけではないのだ。
計画に縛られて、環境とずれてきているのがわかっているのにも関わらず、当初の計画通りに進めようとするのであれば、それは誠実なのではなく、単なる怠惰であると言わざるを得ない。

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