今年は募集は一回だけだと言われていた「ものづくり補助金」。
予算が余ったようで、中小企業庁から二次募集の予告が。
中小企業庁:平成27年度補正予算「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」(2次公募)の事前予告を行います(補助金の公募開始のお知らせではありません。)
現時点で公開されている情報はごくわずかです。
順番に見ていきましょう。
(1)募集件数は100件程度
一次では7千社以上採択されていますが、今回はあくまで残予算の消化らしく、
採択されるのはわずか100件程度です。ざっくりですが、九州全体で10件、福岡県で4件程度と予想されます。
熊本震災への配慮で、多少九州に重点配分される可能性はあります。(一次募集では考慮された様子)
(2)小規模型の対象経費が削減されている
小規模型(最大500万円の補助)の対象経費から、「原材料費」「外注加工費」「委託費」「知的財産権等関連経費」「クラウド利用費」が削除されているようです。
一次公募で上記費目を申請していた方は、再チャレンジの際に経費の見直しが必要になるでしょう。
(3)高度生産性向上型には申し込めない
今年から新たに追加された「高度生産性向上型」(最大3,000万の補助)は、二次では募集しないようです。
(4)新たな加点項目
「一般型の場合、経営力向上計画の認定を受けた事業者は加点する」とあります。
これまでも経営革新や従業員の待遇改善による加点はありました。経営力向上計画の認定は、新たに追加された加点項目です。
経営力強化計画の内容に関しては別途ブログに書きます。
ここでは、認定に1ヶ月程度かかるらしい、ということだけ伝えておきます。
この加点項目を狙うのであれば早めの着手が必要になるかもしれません。
まだ詳細はわからないのでここからはあくまで当社の予想です。
日程がタイトすぎ、承認済みを条件とすると加点できる企業がごくわずかになることから、申請していれば加点(一ヶ月待ち承認を受ける必要はない)という仕組みになる可能性もあります。
前回までの加点項目であった「経営革新計画」と「経営力向上計画」は異なります。
(経営力向上計画は7月1日から始まった制度)
事業終了日は変更ない。つまり、日程がタイト
事業終了日は、一次と変わらず2016年の12月31日です。
7月上旬に募集が始まる予定として、採択発表(予想)は9月下旬くらいでしょう。
となると、機器を発注できるのは10月下旬。わずか2ヶ月で発注から納品、検収、支払までを済ませる必要があります。
機器によっては納期が間に合わず事業を断念、ということもありえます。
また、外部から資金調達する場合は事前の準備が必要でしょう。
情報がアップデートされ次第、整理した上で投稿します。