新年あけましておめでとうございます。
2009年9月に屋号「フロウシンク」として独立してからはや2年と4ヶ月、皆様のご協力に支えられ、なんとか3回目の新年を迎えることができました。
たくさんの中小企業に力と知恵を与えることのできる存在になるべく、今年も日々精進していこうと思います。皆様の変わらぬご愛顧をよろしくお願いいたします。
年賀状にも書いたのですが、2011年11月20日をもって、福岡市中央区赤坂にあった事務所を閉鎖しました。理由は「あんまり使わないから」です。
経営コンサルタントは、その労働時間のほとんどを1)クライアントとの対話、2)調査、データ分析、3)書類や提案書の作成に費やします。
1)は、ほぼクライアントの会社にある会議室で行います。議論の中で「**のデータが見たい」と思えばすぐに持ってきてもらえるし、社内の様子や社員の働きぶり、書類の整理具合などからわかる事もいっぱいあります。
安楽椅子探偵のように、事務所を動かずクライアントを呼びつけて話を聞き、あっと驚くアドバイスをする・・・・なんてことは僕にはできませんでした。結局、現場に行かないと何もわからないです。もっとも、行きすぎた現場主義は大局的な視点を失うし、逆もまた、実現不可能な提案になってしまう。中庸といってしまえばそれまでですが、それが難しい。バランスを失いたくはないとは常々思っています。
2)は、事務所ではなくて図書館や書店に行きます。もしくはインターネットですね。
3)は、Macbookproと通信カードがありさえすれば、自宅でもスタバでも近所の公園でもどこでもできます。
事務所は中小企業診断士4人で共同利用していたので、同業者同士のコミュニケーションから何か新しいアイデアや仕事のネタが・・というのも期待していたのですが、みんな忙しくて、事務所にまったく来ない(笑)。会う機会がなければコミュニケーションも何もないですね。
というわけで、使わないものにカネを出すのも無駄ですから、8月に退去を申し入れたうえで荷物は全て自宅に持ち帰り、自宅の部屋の一角に仕事スペースを作りました。
電話やFaxの番号はインターネットサービスを使っていたので変更ありません。紙書類の郵送先が変わりましたが、そもそも紙で資料を受け取ることもほとんどありません。
フリーランスの経営コンサルタントに事務所なんて必要なかったのかもしれませんね。論理的な思考と広く深い知識、それをアウトプットするパソコン等のIT機器、そして健康な肉体さえあれば、充分クライアントに貢献できる。
本年もよろしくお願い致します。