経営コンサルタントとして2009年9月に独立してから今まで、書籍の購入・読了状況をWebサービスの「メディアマーカー」で管理しています。
http://mediamarker.net/u/yonequera
#2018/10/8追記
メディアマーカーのサービス停止に伴い、「ブクログ」へ移行しました。
https://booklog.jp/users/yonequera
経営コンサルタントをしていると、商売をしている知人に「仕入れが必要ないから、売上イコールほぼ利益でうらやましい」と言われます。
過去の経験「のみ」を材料としてコンサルティングを行っている方はそうかもしれませんが、若輩者の私の経験なぞたかが知れています。経験が少ないなら、知識量や思考力でそれを補うしかありません。
経営に関する知識はもちろんのこと、クライアントの業界特有の知識、コミュニケーションを円滑に進めるための雑学や心理学、有益な議論の進行や提案書作成のために必要なファシリテーション、論理思考、クリティカルシンキング、システム思考など、押さえておくべきトピックは多岐にわたり、どれだけの本を読んでも足りません。
正直、勤め人の頃は仕事に追われて読書もままなりませんでした。独立するにあたり、一日最低一冊は読書することを自分に課し、そのために始めたのが蔵書管理です。
それでは、昨年2011年の読書量はどうだったのでしょうか?
6月に、昔から受けたかった寺田昌嗣さん主催の「SRR速読講座」を受講することができ、読書というもののとらえ方が大きく変わりました。(SRR速読講座については、いずれブログで紹介します)
7月はその喜びのあまり50冊近い本を読んでしまいました。
8月以降、読了数は若干減っていますが、読書にかける時間は大幅に減らしつつ読書量を維持できています。
残念ながら2011年も目標である年間365冊読了を達成することはできませんでしたが、速読という武器を身につけた2012年は軽く目標達成ができると楽観しています。
次に、書籍の購入にかかった金額です。
金額にして約40万円です。これが私の仕事の「原価※」です。多いのか少ないのかはわかりませんが、これをケチるようになった時はコンサルタントとして「終わり」だなと考えています。
自分で経験することも大事ですが、経験だけを信じてはいけません。個人の認知には限界があることを理解した上で、それを補うための学習が必要です。そうでないと「オレはこうやって上手くいった、だからお前もそうしろ」という偏狭な考え方のコンサルタントになってしまいます。
アイザック・ニュートンは1676年2月15日にロバート・フックに宛てた書簡で次のように書いています。
If I have been able to see further,it was only because I stood on the shoulders of giants.
私がさらに遠くを見ることができたとしたら、それはたんに私が巨人の肩に乗っていたからです。
読書することで偉大なる先人(巨人)の肩に乗り、自分の思考を超えてはるか遠くを見ることが出来る。だから、私は今年も読書を続けるのです。
※業務ソフトウェアやプレゼンに使用する有料の写真などにもかなりの投資をしているので、ただしくは「原価の一部」です。