ホワイトライ

White Lie.白い嘘。優しい、嘘。
本当のことしか話せない人がもし居たとしたら、彼は孤立するだろう。

何かを主張する人に「それはおかしいよ」と指摘したところで、
「そうだったのか、私が間違っていたよ」となることはほぼない。
彼の意見は変わらない、ただ指摘した人が嫌われるだけ。
もっとも意見を変えようとしたわけじゃない、ただ議論して、
より確からしい答えを一緒に探したい、自分とは別の意見を聞きたいと思っただけなのに。

嫌われるくらいならば、何も言わない方がいい。
もしくは適当に彼の発言を肯定しておけばいい。

「私は嘘をつかない」という人は、こういったものを「嘘」の範疇に入れていないのだろう。
言葉は難しい。人によって定義も、範囲も変わる。
そしてそこを細かく確認しようとすれば、やはりその人は孤立してしまう。
おかしな、面倒くさいやつだと。なあなあで済ませておけよと。

こうして議論は深まらず、解決策も見つからず。
ただただ優しいだけの世界が平坦に続いていく。

関連記事

  1. 使いなさい、さもなくば失うよ

  2. 花を愛でる余裕(精神的にキツイかどうかの判断基準)

  3. 何が楽しくて生きているのか

  4. 承認欲求との向き合い方

  5. 読書履歴を公開する

  6. リスクをゼロにするなら

最近の記事

  1. 2024.05.14

    写真修行
  2. レール、分かれ道
  3. 2024.05.07

    穏やかなるGW
  4. 2024.04.26

    世間の評価
  5. バックアップ、プランB

    2024.04.23

    雨が降っても

読書記録(ブクログ)