悪の名は明確ではない

大概の映画や小説では、「悪い奴」は明確にわかる。
主人公に害をなす奴は悪い奴だ。

ところが、現実はそう単純ではない。
人間は多面的で、ある面では味方で、ある面では敵で・・ということは往々にしてある。

本当の「悪」は見えにくい。それは一見正義や善意の形をとることもある。
本人は善意からやっていることだけれど、それがひどいレベルの害を及ぼす。
スケープゴートを作ることもある。皆がその人を「悪」だと糾弾している間に、本当に悪い奴は逃げおおせてしまう。

絶対の悪はいない。悪はそこかしこに、少しずつ存在している。タイミングによって、顕在化したりしなかったりする。
だから誰かを悪だと言うのは避けたい。
今、ここで、特定の条件において、たまたま私と敵対しているに過ぎないのだから。

関連記事

  1. 「かくありたい」と思われる

  2. 完全なる幸福

  3. 事務所で美味しいコーヒーとお茶を

  4. 触れる時間が長いものにはお金をかける

  5. ゲームのルールを知る

  6. 何でもは知らない。知っていることを増やす

最近の記事

  1. 2024.05.07

    穏やかなるGW
  2. 2024.04.26

    世間の評価
  3. バックアップ、プランB

    2024.04.23

    雨が降っても

読書記録(ブクログ)