補助金の季節に向けて(3)〜補助事業の目的を押さえる

補助金シーズンインの前に押さえておきたい基礎知識講座、第三回です。

過去の記事はこちら>
補助金の季節に向けて(1)〜補助金と助成金の違い
補助金の季節に向けて(2)〜補助率の考え方

なぜ、お金がもらえるのか?

補助金の原資は税金です。補助金は返済不要です。
つまり、日本国民から広く集めた税金を、審査に合格したとはいえ特定の企業に渡すわけです。

「中小企業は大変だろうからサポートしてあげたい」と国(政治家や官僚)が考えているのでしょうか?そうではありません。

補助金には目的がある

税金を使うわけですから、国としては「何らかの目的」を持って補助金事業を行っているわけです。
特定の企業に、国が思うような行動をさせたい。そのために補助金といういわば「アメ」を与えています。

では目的とは何でしょうか?
どのような補助金でも、公募要領にしっかりと記載されています。

例えば、昨年の「小規模事業者持続化補助金」の目的は、公募要領によれば以下の通りです。

わが国の小規模事業者のほとんどは経営資源が不足していることから、全国にネットワークを持ち、地域に密着している商工会を活用しながら、人口減少や高齢化などによる地域の需要の変化に応じた持続的な経営に向けた取り組みを支援し、地域の原動力となる小規模事業者の活性化を図ります。
 本事業は、持続的な経営に向けた経営計画に基づく、小規模事業者の地道な販路開拓(創意工夫による売り方やデザイン改善等)などの取り組みを支援するため、それに要する経費の一部を補助するものです。

詳しい説明は省きますが、「商工会を活用」「地位の需要の変化に応じた持続的な経営」「経営計画に基づく地道な販路開拓」といったキーワードが見受けられます。

相手の意図を汲み、合わせる

補助金を出す側(国)が、公募要領に目的を記載しています。
当たり前ですが、国の意図にそった申請書を書く必要があります。

自分が考えている事業内容を、国の意図に沿って変更しろ!と言っているのではありません。
そんなことをやってしまっては、補助金が取れたとしても肝心の事業がうまくいきません。本末転倒ってやつです。

事業内容は変えなくとも、補助金の目的に沿って強調すべき点を変える、あえて「見せない」部分を作る、表現を調整する・・・
見せ方を変えることで、事業内容を変えずとも「補助金に採択される計画」を作ることができます。

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一例ですが、社長が自ら書いた申請書が不採択(不合格)になり内容をチェックしてくれと当社に持ち込まれ、
文章の順番をちょっと入れ替えるだけで次回の募集で採択になったことがあります。

商売でも何でもそうですが、相手の意図がわかったのならそれに合わせた戦略が必要です。
相手の意図を無視して自分の主張を通すのであれば、採択はおぼつかないでしょう。

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