行き詰まった時は、視点を意識的にズームイン/ズームアウトする。
ズームイン(より細かく)
なぜ行き詰まっているのか?もしかしたら、問題を大雑把に捉えすぎかもしれない。
そんな場合はズームイン、つまり問題を拡大し、より細かい分析を加える。
例を挙げるならば、売上が下がった、では大雑把すぎて問題を特定できない。
客単価×顧客数だったり製品別、営業担当別、地域別、利益別の分析が必要になるだろう。
ズームアウト(大きな視点から)
逆に、問題を細かく捉えすぎ、大局的な視点が欠如しているのかもしれない。
システム思考(以前ブログにも書いた)の箴言として「今日の解決策は明日の問題を創り出す」というのがあるが、目の前の問題解決に囚われすぎると本質を見誤る。
そこで、ズームアウト、つまり視野を拡大してシステム(ここではITに限らず「体系」という意味)全体を捉えることが重要になる。
視点を移動させながら問題を捕まえる
実際の問題解決では、二つの視点を移動させつつ、問題を特定しやすい最適な焦点距離を見つけることになる。
中小企業診断士試験は、その最終段階で実務補習といういわば現場実習がある。筆者はその講師をしている。
問題解決の経験が少ない受講生は、この視点の移動がうまくできず、最初に「たまたま」見つけた問題に固執してしまう傾向がある。
自分の思考をフラットに、メタ視点から眺めるには訓練が必要で、実務補習ではそのことを受講生に伝えている。