ネット、特にSNSを見ていると、
それが社会全体の声だと、「世論」だと、
ついそう思ってしまう。
本当は、そんなことないのに。
ネットで情報発信する人はごくわずか
総務省の平成30年情報通信白書に、
ソーシャルメディアの利用状況について
分析した図表が掲載されている。(159p)
[blogcard url=”http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/”]
この図表を見ると、ソーシャルメディアにおいて
「自ら情報発信や発言を積極的に行っている」
人の割合は、Facebookで5.3%。つまり、1割にも満たない。
ごく少数の、言い方は悪いが「ノイジーマイノリティ」が
SNS上の議論をリードしているのがわかる。
最近の例で言えば、熱中症やサマータイムの話題。
ネット上ではあれだけ話題になっているのにも関わらず、
甲子園は普通に開催されているし、
社会に大きな混乱をもたらすのにも関わらずメリットはごくわずかな
サマータイムは導入されそうな機運が高まっている。
LINEは17%と他に比較して情報発信の割合が高いが、
これは友人関係の閉じられた環境で使われることが多いからだろう。
他のソーシャルメディアに関しては、Twitterが7.7%と若干高いものの、
軒並み5%以下となっている。
つまり、「ネットの意見」とは、「5%以下の人々の意見」ということだ。
それは現実社会の意見とは違い、大きく偏っている可能性がある。
しかもネットでは自分と同じ意見ばかりを
取捨選択してしまう「エコーチェンバー現象」に陥りやすい。
国際比較をしてみると
情報通信白書の160ページには、日本・アメリカ・ドイツ・イギリスの
国際比較を行った図表も掲載されている。
これによれば、Facebookで積極的に情報発信をしているのは
アメリカ45.7%、ドイツ25.9%、イギリス34.9%と
いずれも日本より多くなる。
面白いのは、ブログでの情報発信に関しては
日本2.4%、アメリカ10.3%、ドイツ10%、イギリス9.2%と
それほど差がないことだ。
ネットの声は参考までに
SNSで何かが話題になっていたとしても、それはあくまで5%以下の
人の意見だということを忘れないようにしよう。
生活もビジネスも、現実社会で営まれるのだから。
















