陰謀論よりも簡単な答えを

陰謀論は好きだ。でも、今は信じてはいない。
ノストラダムスの大予言、子供の時に読み耽った。25歳で死ぬのかと当時は本気で信じていた。あれからも二十年以上経ったけど、何も起きていない。大人になってから批判本を読み、いかに稚拙な論理だったのかがわかり、目が覚めた。

シオン議定書とかフリーメイソンとかイルミナティとか、最近だと地震兵器とか新世界秩序(ニューワールドオーダー)とか。荒唐無稽なストーリーとしては今も大好きだ。
複雑な世の中に明確な解答を与えてくれる。気分もスッキリする。「な、なんだってー!!」という奴だ。(MMRも大好きだ)

コミンテルンの活動みたく、陰謀論どころかバリバリ本当の工作活動だったという例もあり、世の中は本当に面白い。

陰謀論、つまり、少数の選ばれた人間が精緻な計画の元に世界を支配し思い通りに操っている、
という発想は、ちょっと無理があるのではないかと思う。
このSNS時代に、関係者が誰にも、家族にもその秘密を暴露せずに居られるだろうか。
酒を飲んでも?組織内でちょっと嫌なことがあっても?
彼らは文書を残さないのだろうか、契約(NDAとか)はどうなっているのだろう。
上位層の人間は口が硬くても、実働部隊はどうか?事務所の掃除をする人は?

あなたは、自分の組織の機密事項を、「ここだけの話」と誰かに漏らしたことはないだろうか。
あるとしたら、なぜ同じことは陰謀論における組織では起きないと言えるのか。

ちょっと無理がある。

とはいえ、このコロナ禍、「なぜそうなる?なぜそのままにする?」ということが多すぎる。
人口激減計画とか、管理社会への移行とか、ワクチンで操作されるとか、5Gチップの埋め込みとか、
陰謀論を唱える人の気持ちもわからないでもない。

でも、そんな陰謀論よりも、もっと簡単な答えがある。
「誰一人として、間違いを認めて、責任を取りたくないから」これが、この混乱が続く理由だ。
政治家も、専門家も、マスコミも、恐怖に煽られてやりすぎてしまった一般大衆も。

そして、「オッカムの剃刀」にあるように、簡単な理由で説明がつくのであれば、何も複雑な理由(陰謀論)をこねくり回す必要はない。

関係者はみんな、今の状況が「なんとなくうやむやになり、薄れていく」のを望んでいるだろう。
どこかで見た風景だ。かつての戦争のように、BSEのように、原発事故のように。
迷惑を被った企業なり組織なり個人は、泣き寝入りだ。

それがいいとは思わないが、おそらくそれ以外の解決策はない。
関係者全員が責任を取らないためには、それしか方法がない。
ということは、あと1〜2年はこの状態が続くと思われる。
色々言いたいことはあるが、仕方がない。私には何の権限もない。

中小企業の社長である私は、いくつかのケースを想定し、それに合わせて対策を練るだけだ。
何があるかは予想がつかないが、その時々で、できるだけより良い判断ができるように、事前に色々考えておこうと思う。

関連記事

  1. グラフ

    情報の分類方法(5つの帽子掛け)

  2. 平均のトリック(2)〜中央値(メジアン)

  3. ガイドラインがあれば

  4. 思考法その1〜自分に甘く、他人に厳しく(基本的帰属錯誤)

  5. フィルター、ウィルス

    フィルターバブルを回避する

  6. 意義はあるけれど、効果はほとんどない

最近の記事

  1. 本棚
  2. 2026.01.22

    オーバー
  3. 2026.01.16

    古書を読む
  4. 2026.01.14

    税負担化
  5. 2026.01.13

    全知全能

読書記録(ブクログ)