地図は現地そのものではない

地図を見る。
地図は現実世界をその目的に合わせて簡略化・単純化したものだ。

ロードマップなら道路情報、
グルメマップなら美味しい店(もしくは、広告料を払ってくれた店)、
観光マップなら地域の観光名所と関連産業・・・

利用者の目的に合わせて、強調するポイントを変えている。

地図は現地そのものではない。
地図をいくら眺めていても、現地から得られる情報量には遠く及ばない。

Googleストリートビューがあるではないかという反論がくるかもしれない。
確かに情報量は増えた。だが、完全ではない。ストリートビューの写真は過去の情報だし、カメラの画角に入らない部分は確認できない。

経営にとっての地図

経営も似たようなものだと思う。

フレームワークを駆使しようが、精緻な事業計画を立てようが、それは地図のようなものだ。
しょせん、現実の経営という複雑な事象を簡略化・単純化したものに過ぎない。

外部環境は現時点の状態と、不確かな未来予測に基づくものだろう。
内部環境を100%把握している社長は居ない。どこかに見落としがある。
従業員がどんな思いで仕事をしているかなんて、わかるはずもない。

フレームワークや事業計画は「必ず守らなければならない不磨の大典」ではない。
建物は壊されるし、新しい店ができる。そして、地図は更新される。

特に今日のような不確定性の強い時代には、半年前の地図など役に立たない。
年初に立てた売上げ目標に拘る意味がどこにあるだろう?

旅に出るのに地図が不必要だとは言わない。役に立つことは間違いない。
しかし、実際に歩き出してみて見える風景と地図が異なるのなら、間違っているのは現実ではなく地図のほうだ。

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