プログラマーだったから

中学生の頃、ファミコンを買ってもらえなかった。ゲームではなく勉強をしろと言われた。
プログラムの「勉強」をする、これは絶対に将来役にたつから!と屁理屈をこねて、
MSXというパソコンを買ってもらった。MSXは、ゲームもできるコンピュータだ。
(今のプログラミング教育を考えれば、時代を40年ほど先取りしていた思想だった。ただただゲームがしたかっただけだが)

BASICという言語でプログラムを書き、思った通りに動作する。誰が作ったシナリオをなぞるゲームよりも、全然面白かった。
途中からはマシン語の学習を始め、コンピュータの奥深いところでの動作原理を知ることができた。
高校は必ずどこかの部活に在籍しなければならなかったので、コンピュータ部に入った。

大学時代は自転車旅行にハマり、コンピュータとは縁遠い生活をしていたが、就職氷河期の中内定をもらえたのはIT企業だった。
慌てて最新のパソコンを購入し、ワードとエクセルを勉強した。

あの業界にはすごい人たちがゴロゴロいて、私では到底敵いそうになかった。
それでも何年かは食らいつこうと努力した。
転職し、業界でも技術力の高さで名の通った企業の有名な部署で働くこともできた。
8年くらい経ち、自分の能力ではこれ以上の成長は望めないと思った。
中小企業診断士の勉強を始め、コンサル業界へ転身した。

子供の頃や就職初期に死ぬほど勉強したプログラムの知識というか基本的な概念は今も自分の中に確固としてある。
何かを考える時、決める時、選択するとき、頭の中に自然とフローチャートが浮かぶ。
計算ミスはないか、選択肢が漏れていないか、バグはないか、前提条件は正しいか、アウトプットはそれだけか・・・

天才プログラマーにはなれなかったけど、「思考法」を活かして他の分野で活躍できている。
何がプラスになるかわからないものだ。

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