経営学はフリーズドライ製品。お湯で戻すテクニックが問われる

歯車

経営学は役に立つ。机上の空論と批判する人は、きっと「使い方がわかっていない」だけだ。

経営学とは基本的に各種の事例を集めて帰納法で導き出した「回答例」だと思っている。
実際の経営はケースバイケースだろう。同じ条件の企業はないし、時間が立てば条件は容易に変わる。
成功企業と同じやりかた、同じ戦略を採っても失敗する会社は山ほどある。

しかし、「ケースバイケースである」といっていたら話ができない。
「価値観の違い」「人それぞれ」で議論を終わらせるようなものだ。

そこで、各々の事例からそのエッセンスを抜き出し、抽象化、一般化する作業が必要となる。
たとえるなら、フリーズドライ食品だ。

フリーズドライ加工された食品はそのままでは使えない。
お湯で戻さないといけない。

経営学が使えないと思われるのは、一般化、抽象化しているものをそのまま利用しようとしているからだ。

経営学の理論が自社の状況にそぐわないとしたら、別のを使う、また積極的に一部改変してもいい。
既製服が身体に合わないのなら、補正してもらうか、オーダーメイドで作るかだ。ムリに着なくてもいいだろう。

経営学に関してはわかりやすい本がたくさん出ている。しかしそれはあくまでフリーズドライ食品。
うまく活用するには、温度や水の量、時間などの「お湯の戻し方」が問われる。

情報が溢れる時代、中小企業診断士(経営コンサルタント)の意義はそこにあるのではないかと。

関連記事

  1. フリーアドレスは人間の本能に反しているのではないか

  2. お前が決めるな

  3. 博識な人になろう

  4. 一人だけ抜け出すイメージ

    ブランドロゴマークの効果

  5. 貸借対照表

    借方・貸方の覚え方。誰のためのものか?を考える

  6. 時給で計算する勿れ

最近の記事

  1. 本棚
  2. 2026.01.22

    オーバー
  3. 2026.01.16

    古書を読む
  4. 2026.01.14

    税負担化
  5. 2026.01.13

    全知全能

読書記録(ブクログ)