あらゆる判断は、比較から生じる。材料が多いほど、その精度も上がるのだ。
-御手洗潔(推理小説の主人公)
情報は単体では意味をなさない。なにがしか比較対象となる情報があって、はじめて判断に使える材料となる。
例えば、売上1億円が高いか安いかというのは同業他社との比較(売上なり一人当たり売上なり)をしなければ判断できない。比較できる情報(材料)が多ければ、その判断の精度が高まっていく。
経験があてにならないのは
「自分の経験ではこうだから」というアドバイスがあてにならないのは、材料が1つしかないからだ。
他者の体験を参考にすること自体は否定しないが、その場合は複数の意見を集めて精度を上げよう。
尊敬する先輩経営者なり、経営コンサルタントなり特定の誰かが発する意見を盲目的に信じるのであれば、それは科学ではなくて宗教の類いだろう。