昨年度、九州経済産業局が実施した「九州地域ものづくり中小企業技術戦略支援調査」の一環として、ものづくり企業の販路開拓等支援に携わらせていただきました。
実際の支援を行うなかで思ったのは「もはや、一人の専門家で企業の問題解決ができる時代ではない」ということ。「問題はこれだ!」というシングルイシューが通用するようなものは、インターネットで検索すればしたり顔の識者がいくらでも教えてくれるでしょう。そんな時代に、敢えて専門家に持ち込まれる相談は、個別具体的で多数の要因が絡み合うネットの一般事例ではとうてい解決できないものばかりです。
そしてそのような相談の中には、専門家個人の能力の範囲だけでは解決できないようなものもあります。専門家同士の連携は、古くて新しいテーマですが、複雑化する社会の中でその重要性は増すばかりです。
そういった専門家同士の連携や意見調整、ファシリテートを行える人材として認められた?のか、九州経済産業局より「九州版・事業化プロデューサー」に選定され、ホームページと冊子に掲載されました。
今回、「複数の専門家とネットワークを持ち、意見調整できる能力」を有する人材を「事業化プロデューサー」として抽出し、『九州版・事業化プロデューサー集』として作成しました。
上記URLより引用(文意を変えない程度に一部改変)
僕が運営に係わらせていただいている「九州志士の会」もそうですが、これからは専門家の垣根を超えた連携が以前にも増して価値を持つでしょう。
もちろん、ただ知り合いが多いだけでは意味がありません。自分自身の仕事の確固たる軸を持った上で、専門家同士の議論を円滑に運び、ひとりでは思いつかないアイデアを形にし、クライアントの成果につなげる。そんな専門家になるべく、まだまだ修行の日々です。
一般社団法人 九州地域中小企業等支援専門連絡協議会 九州志士の会 : 九州の中小企業を支える専門家集団 – ぐんと底上げ、九州力。 –