福津市商工会、宗像市商工会が合同で開催した「福津・宗像起業塾」。講師の一人として6時間喋らせていただきました。
最初の2時間はBMC(ビジネスモデルキャンバス、解説はこちら(英語)Business Model Canvas – Wikipedia)を用いた演習、午後からの2時間は資金繰りや在庫管理、売上構成などお金にまつわる話を散文的に。最後の2時間は宗像市商工会が作成した「創業計画シート」を実際に記入する作業を通じて、自身が準備できていること、できていないことをクリアにしてもらいました。
レベル感はいつも悩む
創業者のレベルはまちまちです。知識もまったくのゼロの方から、ある程度自分で勉強されている方まで。
家計の足しになれば・・という方から、人も雇って大きな組織にしたい、など目指す姿もさまざまです。
そんな方々を対象に最少公約数の話をしようとすると、どうしても総花的な構成になってしまいます。
起業予備軍同士の交流を重視した構成
今回のようなセミナーでは、実際に手を動かして事業計画の記入をしていただく、演習の機会を設けます。
それだけでなく、記入後に4人程度の小グループを作ってもらって、相互に発表し合うという場を作ることにしています。
前に一人だけ出して、全員に向けて発表してもらうよりも、そういった小グループの方が意見も出しやすいですし、
ほかの人の作った演習シートや何気ない発言が自社の事業の参考になることもあります。
また、同じ地域で起業を志す方々のネットワークは起業後にも大きな助けとなるでしょう。
恐怖を振り払うには行動するしかない
経営者は孤独です。恐怖で眠れない夜が必ずあります。
恐がったことがないという経営者は、強がっているのか、怖かった時代の思い出をきれいさっぱり忘れているかのどちらかでしょう。
「恐怖を振り払うには行動するしかない」
引用元は忘れました。
新しい道に踏み出すときはだれしも怖いもの。だけど、部屋でひとり考えていてもその恐怖はなくなりません。
行動こそが恐怖を振り払う唯一の手段です。
商工会に相談してもよいし、同業他社の偵察にいってもいい。効率的であればそれにこしたことはないですが、効率的な手段がみつからないから行動しない、と言っていたはいつまでも今の状況から動けない。
動けば、何らかのフィードバックが得られます。そこから効率的な手段が見つかることもあるでしょう。
動いても、恐怖はゼロにはなりません。だけど、起業に向けての歩みを進められる程度には、恐怖を弱めることができます。