時間軸(タイムライン)を意識する。今日の解決策は明日の問題を生むかもしれない。

業務フロー

現時点で効果の高い取り組みがあり、それを実行したとしよう。
当初はうまくいく。しかし、半年後には当初思ってもいなかった副作用が出始め、数年後には効果はごくわずかとなり副作用により状況がより悪くなることがある。
これでは何もしなかった方がマシだったのではないか?

リストラで人件費を削減しV字回復を果たしたが、従業員のモラールや研究開発力の低下からふたたび売上が減少していく。
不正防止のために社内の業務フローに多数のチェック体制を埋め込んだが、業務が煩雑になり作業効率が落ちる、また効率低下を避けるために業務フローを守らない従業員が出始める。
社内の情報共有のために週次会議を始めたが、内容が形骸化し単なる時間の無駄にすぎなくなっている。

これらは、施策の中長期的な効果を考慮せずに、近視眼的な施策を実行したしまった結果だ。

今日の解決策は明日の問題を創り出す

あらゆる要素はつながって、システムを形作っている。
経営に限らず、何かの要素を動かせば、システム内の別の要素に影響を及ぼしていく。
システムの構造を把握したうえで適切な施策を打たなければ、思いも寄らなかった副作用に悩まされることになるのだ。

数年前には「名経営者」「中興の祖」などとメディアにおだてられた経営者が、ある時期から急に「戦犯」呼ばわりされることがある。
その経営者は、改革を実行する際、時間軸の検討が十分にできていなかった施策を実行してしまい、副作用に悩まされているのかも知れない。

システムの構造を把握するのであれば、「システム思考」の考え方が参考になるだろう。
ループ図や時系列変化グラフというツールで、要素のつながり、構造を「見える化」する手法だ。

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